三重苦

立てばO脚座れば猫背 歩く姿は猿人類のジャニヲタです。KinKiに溺愛

自担を初めて生で見た話

もとい、堂本光一に初めて謁見した話

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自担を生で見るの、怖い

昨年の秋に突然KinKi Kidsという沼に落ちた私は、数ヶ月後にあたる2/21の夜、まんまと堂本光一さんの舞台「Endless shock」の観客席に座っていた。しかも前から2列目。当選が分かった日は手が震えた。人は嬉しさがキャパオーバーすると、本当に手が震えるんだと知った。

 

ただ、手放しには喜べなかった。なぜなら、今までは自担を画面越しに見ることで、フィクションとして距離を置いて楽しむことができたのに、生で見てしまったら「実在する人」という実感が湧いてしまうから。もっと言えば、実在するのに絶対に手が届かない人だと思い知らされてしまうからだ。事実、当選が決まる前からこんなツイートをぶちかましている。

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不安をよそに、その日はやってくる。帝国劇場の舞台から数メートル先の観客席で、KinKiファン歴の長い幼馴染と開幕を待っていた。私たちはパンフレットの光一さんの美しさに、一度開いてそっ閉じしてを繰り返していた。テンションがおかしくなってKinKiの曲のイントロクイズ(口頭)も始めた。とにかく混乱していた。 

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光一さんの写真の美しさに語彙力が死に、「ハイ~~~!」しか言えないヲタクの図

 

 

現実、見えませーーん!

舞台の内容や考察については、もっと深く語れるファンの方にお任せしようと思う。ここでは、ただ私が自担を目の当たりにした感想を素直に書き綴りたい。

 

18:00開幕。

光一さんが現れた瞬間、「あっ画面の中で見たまんまだ」と思った。コンサートDVDで、テレビ番組で、何度も見たその姿と寸分も違わなかった。歌う時にちょっと前かがみになる仕草も、力む時にはっきり浮かび上がる首筋も、そのまんまだ。

ただ2点だけ、「これはあまり見たことがないぞ」と思ったのが、キラッキラの笑顔と怒号。10代や20代の頃のキラキラアイドルスマイルは、今や「現実見ろよ!」「観客席、見えませーん!見てませーん!」の超現実主義パフォーマンスの陰に身を潜め、ラジオをやれば相方にお経と言われるほどのローテンションを貫く。そんな彼が、舞台の上でキラキラという形容詞しかつけようがない笑顔を披露し、空気がビリビリ震えそうなくらい緊迫した怒号を響かせる。ちょっと新鮮だった。

 

間の休憩で一旦幕が降りる。

私も幼馴染も、口がきけなかった。動けずにただ座って呆然としていた。トイレが混むから、一刻も早く席を立って列に並ばなくちゃいけないのに、できなかった。

直前の演目はJapanesque show。あの有名な、殺陣と階段落ちのシーンだ。エネルギーに圧倒され、世界観に引き込まれ、現実に戻るのに時間がかかってしまったのだ。普段あれだけ「現実見ろよ!」と言うくせに、こんなにガッツリ作品の世界観に引き込むなんてずるい。

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情緒が不安定になるヲタクの図

 

 

そしてフィナーレへ

物語が進み、舞台の見せ場が続くと、終わりが近いことが感覚的に分かる。私は焦り、悲しかった。こんなに近くで堂本光一という人間を見れることなんか、もう一生ないと思ったから。最初で最後の時間が終わってしまう。もう目の前から消えてしまう…

 

一通り演目が終わった後のカーテンコール。出演者が横一列に舞台に並び、そこに並行するように観客が立ち上がって拍手を送る。

立ちながら舞台を見ると、改めて距離の近さに驚いた。校長先生から大きな演台越しに卒業証書をもらう時くらいの距離だったと思う。※かなり思い出補正されてるよ!

 

 

KinKiファンはきっとドM

心配していた「実在する人」実感問題は、そんなに深刻ではなかった。あんなに近距離で光一さんを見たのに、不思議と現実感が無かったからだ。容姿の美しさが現実離れしていたせいだと思ったが、どうやらそれだけではないらしい。

 

後になって気付いたのだけど、私が見ていたのはあくまで「Endless shockの主人公であるコウイチ」だったんだ。そこに堂本光一は居なかった。居たけど居なかった。私が堂本光一を見たのは、アドリブで少し素に戻った瞬間と、最後の挨拶の瞬間だけに過ぎない。彼が完璧に演じ上げたコウイチという架空の人物が、私から現実感を奪った。それほどに役が憑依していたのだろう。やっぱり、現実を見せない彼はずるかった。

 

帝劇の閉幕ともに、私の初・自担謁見イベントも幕を下ろした。もう二度とあの距離で見ることは出来ないとセンチメンタルになったものの、やっぱりもう一度間近で見てみたい。欲を言えば、堂本剛も揃ったKinKi Kidsを近くで見てみたい。

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まぁでもきっと距離じゃないんだよね

 

現実に戻るのが難しいくらいの夢を見せておきながら、現実見ろよ!なんて、とんだハードな試練である。なんてアイドルだ。私を含めKinKiファンはドMに違いない。

 

 

自担を持つみんなに幸あれ

色々ごちゃごちゃ書き綴ったが、総括するとやっぱりこの一言に尽きる。

 

生で見る自担、まじで超最高にかっこいい

 

だから、アイドルであれアーティストであれ演者であれ、推しがいる全ての人に、好きな人(達)の生のパフォーマンスを見る機会ができるだけたくさんあればと願わずにはいられない。

 

余談:「光一くんの舞台観に行く(行った)んです」と周りに話すと、みんなして「あの階段から落ちるやつ?」と返してくるの面白すぎる